北風と卓越風(北北東の風)

こんにちは。
このBlogでは住宅の内外の空気の流れをコンピュータシミュレーションで解析していきます。
最終的に、自分が納得いく家を建てて、快適な生活を目指します。

最近は自宅の賃貸マンションの窓を開けっ放しにした時のシミュレーションをしています。
春や秋の季節は四季を感じる風が家に吹くと気持ち良さそうですよね。

我が家のある場所の卓越風は北北東の風ですので、北北東の風が吹く場合の通風状態を調べてみようと思います。
それから、ついでに北風の場合も調べてみました。
なんでそんな事をするかと言うと、北北東なんてほぼ北なので、そんなに違わないだろうけど実際どうなの?と思っただけです。

まずはマンションの外側の流れの様子ですが、北風と北北東の風では少し様子が違うようです。
当然といえば当然ではありますが。

北風が吹く時のマンション周辺の流れ
北北東風が吹く時のマンション周辺の流れ

全体としては、北面(マンションの左面)に風が当たって、南面(マンションの右側)では流れが渦を巻いているという点が似ています。

ではマンションの内部の流れはどうなっているのか見てみましょう。
間取りはこちらを参照ください。
まずは5階から。

北風が吹く時の5階室内の流れ
北北東の風が吹く時の5階室内の流れ

前回と同様、赤色の部分は0.3m/s以上となっていて、人間が感じられるかどうかという程度の風が吹いている部分です。

流れの様子としてはどの部屋も異なるように見えますが、風速を見ると、どの部屋もLDKのリビング部分や部屋2(真ん中の部屋)の風速が遅いようです。

次に3階室内の流れを見てみます。

北風が吹く時の3階室内の流れ
北北東の風が吹く時の3階室内の流れ

3階の室内も、5階同様LDKのリビング部分と部屋2(真ん中の部屋)の色が青っぽい傾向が強いので、あまり風を感じられないのではないかと思います。

1階はどうかと言うと、次のようになりました。

北風が吹く時の1階室内の流れ
北北東の風が吹く時の1階室内の流れ

1階は少しだけ様子が違うようです。
部屋の並びは、下から101号室、103号室、105号室です。
北風の場合はどの部屋もLDKのリビング部分と部屋2(真ん中の部屋)の風速が小さいのですが、北北東の風の場合で105号室のリビング部分の風速が他の部屋よりも大きくなっています。

全体的に見るとそれほど大きな違いはありませんでしたが、細かく見ると風向きのわずかな違いによって通風性能が変わってくるという事が分かりました。

部屋2(真ん中の部屋)の風通しが全体的に悪いので、例えば部屋1との間の壁の上の方に通風用の小窓を設けるなどすると良さそうです。
賃貸なのでうちは出来ませんが。

今回はこれにて終了です。
次回はうちのマンションの北側に大きな建物がある場合をシミュレーションしてみます。
どうも、来年あたりに大きめのマンションが建つ計画があるようで、うちのマンションの通風への影響を調べてみたいと思います。

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