周辺マンションの影響

こんにちは。
このBlogでは住宅の内外の空気の流れをコンピュータシミュレーションで解析していきます。
最終的に、自分が納得いく家を建てて、快適な生活を目指します。

最近は自宅の賃貸マンションの窓を開けっ放しにした時のシミュレーションをしています。
前回までは自宅マンションのみを想定したシミュレーションでしたが、今回はマンションなどの周辺の大きな建物がどんな影響を与えるのか、確認してみました。

我が家のある場所の卓越風である北北東の風が吹く場合の通風状態を調べています。

早速ですが、マンションの配置と流れの様子を見ていきます。

周辺マンションを含めた風の流れの様子

今更ながら、なぜうちのマンションだけ向きが違うんだろうと思いました。
おそらく土地の形とかなんでしょうけど。

でもそのおかげで、他のマンションよりは全面に風を受けるので、風通しは他と比べて、良さそうです。

北北東(図の下側)から風が吹く場合の5階室内の流れの様子(左から505号室・503号室・501号室の順)
北北東(図の下側)から風が吹く場合の3階室内の流れの様子(左から305号室・303号室・301号室の順)
北北東(図の下側)から風が吹く場合の1階室内の流れの様子(左から105号室・103号室・101号室の順)

今回から、図の表し方を少し変えました。
前回までは流線と言って、流れに沿った線を表示していましたが、今回から床から1.2mの高さの流速を青〜赤の色で表示しています。
さらに、空気の流れの方向を黒い矢印で表しています。
矢印は少し見づらいですが、補助的に方向を表すだけなのでご容赦ください。

各階の各部屋を比較して思うことは、階によって室内の流れの様子はほとんど同じになっていることと、○05号室(向かって左側の部屋)の方が○01号室よりも空気が流れやすそうだということです。

また、真ん中の部屋(間取り図で言うと部屋2に相当する位置)の風通しが比較的悪いということも分かります。

周辺にマンションがあってもなくても、窓のない部屋2ではあまり空気が動かないと言えそうです。

これを解決するためには、廊下とLDKの間にあるドアを半分ぐらい閉めるとかして、風の方向を無理やり曲げて部屋2に送り込む必要があります。
この結果を見て、我が家で実践してみようと思いました。

ちなみにですが、仮に自宅マンション風上に位置するマンションの向きがもし同じだった場合、周囲の流れは大きく変わり、部屋ごとの風の通り方は全く違うものになりそうです。

新築中のマンション(ピンク色)の向きが90度違う場合の自宅マンション周りの流れ
新築中のマンションの向きが90度違う場合の3階室内の流れの様子(左から305号室・303号室・301号室の順)

周囲の流れの様子は、風上側にあるピンク色のマンションに流れを遮られ、自宅マンションにはあまり風が当たらないという結果になりました。
3階の室内の風の流れを見てみると、305号室ではかなり風通しが良さそうですが、301号室は風通しが悪くなることが分かります。

この結果を見て、実際の風上側のマンションの建築計画が90度違っていて良かったなと思いました。

次回からは購入検討中の土地の周囲の風の流れを確認していきます。
実際にはもう購入する土地は決めているのですが、このシミュレーションをしているときは、とてもワクワクしていたのを思い出します。
家自体は設計中ですが、今後が楽しみです。

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