エアコン1台で家全体を冷やす

こんにちは。
前回の投稿からかなり時間が空きました。
家の換気性能をシミュレーションすると予告していましたが、我が家は各部屋の床から空気を吸って換気するシステムにしたため、換気が悪いという事は無さそうなので、換気+エアコンで家全体がどれぐらい冷えるのか(冷えないのか?)をシミュレーションしてみる事にしました。
換気だけの場合は、この先時間があれば見てみたいと思っています。

まず疑問として、夏場に換気を行うとせっかく冷やした空気が出て行って、外の熱い空気が入ってくるんじゃないの?と思いました。
第1種換気というシステムで熱交換器付きのものを選ぶと、熱のロスを小さく出来る様です。
第3種換気や第1種換気で熱交換器が無い場合は、換気したら換気しただけ熱のロスが生じます。

より細かいメリット・デメリットなどは他のサイトの説明にゆだねる事として、我が家は第1種換気の熱交換有りを選びました。

シミュレーションの内容として、条件を以下の様に決めました。

  • エアコンから出てくる空気の温度は20℃、風速は中ぐらい?
  • 外気温は35℃を想定し、第1種換気の熱交換によって、入ってくる空気は27℃とする。
  • Ua値は0.25とする。

エアコン1台で家中を冷やすために工夫した点が1点あります。
それは、エアコンの吸気は天井裏から行うという事。
各部屋の天井に設置した吸気口を通して暖かい空気を吸い込む事で、効率良く家中を冷やせると考えました。

それではシミュレーションの結果を見ていきます。
下の図は流線といって、空気がどんな場所を流れていったかがわかる図で、図の色分けはその場所の空気の温度を表しています。

東側から見た図
南側から見た図
西側から見た図

北側から見た図

色分けは赤いところが28℃、青いところが20℃になる様に表示しています。

ちょっと見づらいと思いますが、流線を見ると、空気は1階・2階の各部屋を満遍なく移動している様に見えます。
つまり空気のよどんでいる部屋が無い事を意味します。

そして温度は、ほとんどの部屋で24℃~26℃(色でいうと緑~黄色)になっていて、家中が均一かつ快適な温度になっている事が分かります。
1ヶ所だけ、エアコンのある部屋(西側から見た図の中央辺り)は21~22℃ぐらいになっています。
家全体をエアコン1台で冷やそうとすると、エアコンのすぐそばはこの様に少し低い温度になってしまうのだろうと思います。
家の中で比較的温度の高い場所は、天井裏と1階の北側の様です。
天井裏は暖かい空気は軽いので上の方に集まる事、1階の北側はエアコンからの距離が遠い事が原因と推測されます。
ただ、それでも極端に温度が高いという事は無く、26℃程度なので、問題は無いだろうと考えています。

今回はエアコン1台で冷房する場合のシミュレーションをしましたが、次回はエアコン1台で暖房する場合のシミュレーションをやってみようと考えています。
例えば人が過ごすのに快適な温度を25℃ぐらいと考えた場合、夏の外気温を35℃ぐらいと考えると温度差は10℃ぐらい、冬の外気温を0℃ぐらいと考えると温度差は25℃ぐらいになり、冬の方が温熱にとっては厳しくなります。
冬場も安心して快適に過ごせる間取り・性能になっているのか、確認していきます。

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