床下エアコンの吸込み・吹出し分離

前回は床下エアコンで家中を暖かくする事が出来るのかをシミュレーションで確認してきました。
その際、エアコンの吸込み口は1Fの床より上で、吹出し口は床より下にしましたが、エアコンのすぐ近くで床上と床下はつながっていました。(空気の行き来は可能でした。)

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1Fの床上と床下がつながっている
1Fの床上と床下がつながっていない

図の橙色がエアコンの吸込み口で、赤色のところが吹出し口です。

1Fの床上と床下が空間的につながっていることによって、エアコンから出てきた空気がそのまま上に上がり、もう一度吸込み口に吸い込まれて、エアコンのすぐ近くしか暖まらないという現象が起こる可能性があると考えられます。
そこで、今回はエアコンの近くで暖気が吹出し口から吸込み口へショートカットしてしまわない様、空間を分離する場合のシミュレーションを行います。
計算の前提条件は前回と同じとしています。

結果ですが、あまり大きな違いはありませんでした。

東側から見た図
南側から見た図
西側から見た図
東側から見た図

ただし、南側の小部屋の室温が高くなるというシミュレーション結果になっています。
図ではうまく表せないのですが、エアコンのすぐ近くから床上に逃げられなくなった熱エネルギーが、家の南側に偏ってガラリを通って吹出してきているという様な印象を受けました。

シミュレーションの結果、床下エアコンにおいて床上と床下の空間を分けて暖気のショートカットを防止する事は、家全体を暖める効果を向上させますが、場合によっては家の中で温度差を生じる原因になるかもしれないという事が言えそうです。

もちろん、これは私の家の場合であって、床下の基礎の形や間取り・家の大きさ・構造・換気の方法・エアコンの位置によって大きく変わるとは思います。

次回からは、対象とする家の間取りを変えて、換気・暖房・冷房のシミュレーションをやってみようと思います。

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